【ウズベキスタン旅行記】キジルカラ・トプラクカラ・アヤズカラ遺跡と砂漠の星空

アヤズカラ 遺跡

【ウズベキスタン旅行記】キジルカラ・トプラクカラ・アヤズカラ遺跡と砂漠の星空

ウズベキスタンの西部にあるホラズム地方には、古代遺跡が点在しています。
今回の旅では、ヒヴァから車で向かい「キジルカラ」「トプラクカラ」「アヤズカラ」を訪ねました。
砂漠の中に広がる遺跡群は、まさに悠久の歴史を感じさせる壮大な景観でした。

筆者はカメラ初心者ですが、「砂漠の星空を写真に収めたい」という思いでカメラを購入。
この旅のハイライトに設定していたアヤズカラのユルタキャンプ宿泊に胸を躍らせて出発しました。
しかし、自然相手の旅には予想外の展開も待っていました。

この記事では、初めて訪れる方にもわかりやすく、各スポットの魅力や注意点をまとめます。
「次は自分も行ってみたい」と思えるような情報をお届けします。

ヒヴァを後にしてアヤズカラ・ユルタキャンプへ

今回の旅の出発点は、世界遺産の城塞都市ヒヴァ・イチャンカラ。
この地を後にして、旅行会社『Ikat Boutiques』に用意していただいた車で、砂漠地帯に点在する遺跡を巡ります。
最終目的地は、砂漠の真ん中にあるアヤズカラ・ユルタキャンプ。夜空に広がる満天の星を撮影したいという強い思いがありました。

ちなみに今回利用した『Ikat Boutiques』は、サマルカンド在住の日本人女性の方が運営されている旅行会社です。
現地で長く生活されている方だからこそ、遺跡や観光地だけでなく、ちょっとした生活情報まで丁寧に教えていただけました。
手配していただいたドライバーさんも親切で、移動中の車内では立ち寄りスポットや撮影におすすめの角度なども気軽に教えてもらえたのが嬉しかったです。

印象的だったのは、途中の遺跡で「滞在登録票(registration slip)」の提示を求められた時のこと。
最近は宿泊情報がオンライン化され、前のホテルでは紙の登録票を発行していなかったため、現地係員に説明がうまく伝わらず少し困りました。
しかしツアー会社の女性に電話で直接説明していただいたおかげで、すぐに誤解が解けて事なきを得ました。
こうしたトラブル時に日本語で頼れる存在があるのは本当に心強いと感じました。

<公式>Ikat Boutiques

キジルカラ遺跡 ― 砂漠に残る赤い要塞

最初に訪れたのは「キジルカラ」。
名前の通り赤茶けた土壁が印象的で、残念ながら曇り空なのですが、晴れていればより美しかったのだろうと思います。

キジルカラ 遺跡 全貌
キジルカラ 城壁

高さのある壁は約1,500年前のものとされ、砂漠の風に耐えながらもその姿を今に残しているのは圧巻でした。

トプラクカラ遺跡 ― 古代ホラズム王国の宮殿跡

続いて立ち寄ったのが「トプラクカラ」。
こちらはかつてホラズム王国の宮殿があった場所で、内部の基礎部分や壁の残骸が広大に広がっています。

トプラクカラ 遺跡
トプラクカラ 城壁

特に印象的だったのは、砂漠の真ん中に突然現れる人工的な建築物のスケール感。

アヤズカラ遺跡とユルタキャンプ体験

そしていよいよ目的地の「アヤズカラ」へ。
遺跡は高台にあり、登ると周囲の砂漠を一望できます。

ユルタ キャンプ テント

アヤズカラ 遺跡

ただし、訪問した日は天気予報通り雲行きが怪しく、夕方には砂嵐が発生。
残念ながら、念願の星空撮影はカメラを出せる状況ではありませんでした。

翌朝も砂嵐が続き、やむなくキャンプの食堂でウオッカをボトル買いしてのんびり過ごすことに。
アヤズカラ ウォッカ ボトル
偶然、日本人女性2人組の旅行者と入れ違いになり、彼女たちがその夜に星空を見られたのか気になるところです。
自然相手の旅の難しさと、同時に「また挑戦したい」と思える魅力を感じました。

砂漠旅行の注意点と楽しみ方

  • 天候チェックは必須:砂嵐の発生は予報である程度わかります。風の強さにも注意。今回はその後の列車のチケットを取ってしまっていたため星空撮影は諦める事となりました。
  • 防塵対策を準備:カメラや電子機器はジップロックやカメララップで保護すると安心。ユルタキャンプでの強い砂嵐はテント内まで砂が吹き込みます。迂闊にもトランクを開けたままにしていて気が付くと短時間でも全てが砂まみれになって大変でした。要注意です。
  • アルコールの購入も良い経験:ユルタキャンプでは時間を持て余すこともあるので、食堂で買える飲み物を楽しむのも一つの過ごし方。ビールやウオッカは少し高いなと思いながら注文したのですが、後から聞くと値引き交渉もできるとか…。名物のお母さんと会話を楽しむ程度の交渉ならアリかも。

まとめ ― 砂漠の遺跡は一期一会の体験

キジルカラ、トプラクカラ、アヤズカラはいずれも砂漠に眠る歴史の証人。
天候に恵まれなかったのは残念でしたが、それも旅の一部。
カメラ初心者でも壮大なスケールを写せる場所ばかりで、再訪したいと思わせる体験でした。
あとキャンプの目の前に携帯の基地局があり、電話の通信環境は申し分ないです。WiFiはさすがにありません。

次回は寝台列車でブハラへ向かいます。
歴史都市ならではの街歩きや撮影ポイントも紹介しますのでお楽しみに!

※この記事は、あくまで個人の感想です。一部に広告リンクも含まれています。

コメント