【初心者必見】カヤックフィッシングの魅力と始め方|よくある疑問7つにお答え
先日久しぶりにカヤックフィッシングに出かけてきました。
今回は、これから始めたい方や更に釣果アップを狙いたい方に向けて、カヤックフィッシングの魅力と注意点をご紹介します。
おかっぱりやウェーディングより確実にめんどくさい、でもそれを上回る楽しさがある!ぜひ参考にしてみてください。
今年の初釣りは真夏のカヤックフィッシング!
今年の初釣りは、なんと夏になってからのカヤックフィッシングでした。
釣りが趣味と言えないほど久しぶりの釣行でしたが、カヤックから見る穏やかな朝の海は格別でした。
カヤックではいろんな魚が反応してくれます。最近はタイラバ多用気味で、のんびりスローな釣りを楽しんでいます。
【安全について】カヤックフィッシングって危なくない?
カヤックフィッシングは自然と一体になれる魅力的なアクティビティですが、海上という環境の特性上、適切な知識と準備が不可欠です。
特に風や波の影響を強く受けるため、安全性を高めるためには艇の選び方から装備、そして天候判断までが重要なポイントになります。
安定性に優れた信頼できるカヤックを選び、バランスに不安がある場合はサイドフロートなどを装備します。
そして、転覆を前提とした装備を整え再乗艇の練習を事前に行うことが、万が一に備えた、現実的な対策です。
安全装備として特に重要な物5つ
- フローティングジャケット(胸周りがスリムで再乗艇しやすいもの)
- 安全旗は高さのある目立ちやすい色のもの(波間に埋もれないよう160㎝以上を推奨)
- 防水スマホとストラップ(通報や位置情報確認に落水しても体から離れない工夫を)
- ホイッスル(海上での肉声は発声しにくく届きにくい)
- ナイフ(カヤックでは落下防止コードを多用するため万一体に絡まった時に必要)
※ウェーダーは転覆したときの再乗艇を妨げるため着用NGです。
※膨張式の救命具は再乗艇後の動きが制限されるため着用NGです。
天候による出艇判断・帰港判断
- 天気予報、風波予報は複数のサイトでチェックしておきましょう
- 私の体力・艇の種類・エリアの場合、風速3m以下を基本に現地で状況判断しています
- 海域によっては潮の流れの要素も検討が必要です
※海の天候は急変します。危険を感じたら出艇しない、又はすぐ帰港する判断が大切です。
【本体選び】どんなカヤックを選べばいい?おすすめモデル4選
私が現場でよく目にしていて特に信頼性が高いと思う4つのモデルを紹介します
① 忍|バイキングカヤック
- 全長:350cm
- 重量:約23kg
- 駆動方式:パドル式
- 特徴:軽量で取り回しがよく、初めての1艇に最適。オプションで拡張性も◎。
② シーラス|HorizonWalker
- 全長:約365cm
- 本体重量:約36kg
- 駆動方式:足漕ぎ(プロペラ式)
- 特徴:比較的コンパクトながら積載能力があり、足漕ぎユニットは修理も容易でコスパ高。
③ マコ12|Riot社(モンベル販売)
- 全長:約375cm
- 本体重量:約38.3kg
- 駆動方式:足漕ぎ(プロペラ式)
- 特徴:安心のモンベル販売でサポート体制も充実。海や湖に幅広く対応。(この艇にもう5年乗ってます)
④ ホビー ミラージュコンパス 12ft|Hobie(ホビー)
- 全長:約360cm
- 本体重量:約33.1kg
- 駆動方式:足漕ぎ(フィン式)
- 特徴:老舗ブランドで性能は折り紙付き。価格は高めですが、『いつかはホビー』って思える憧れの艇。
もし、エレキなどの動力を付けたいと思われるなら3m以上だと船検と免許が必要ですので注意が必要です。
パドルか足漕ぎかは釣りへの影響も大きく、風に流されるカヤックを位置補正しながらリール操作するのは足漕ぎが有利です。
【魚種多彩】カヤックで狙える魚って?
カヤックでは沖に出なくても意外と釣れます。
私の地域のルアーで狙える魚には以下のような種類があります
近海でも、まれにナブラに遭遇するときがあります。カヤックだと近づいても沈んだりはしないのですが夢中になって追いかけると思った以上に体力を削られます。
【タックルについて】必要なロッドやリール、ルアーは?
タックル選びも楽しみの一つ。カヤックで使うなら「軽くて操作しやすい」道具がベストです。
【私のおすすめ】基本タックル
最初、私はシーバスロッド8.6ftのMLクラスで挑みましたがハマチクラスでも、とても重くて取り込みに苦労しました。
長くて固いロッドは、てこの原理で手元に大きな力がかかります。上半身のみで対応するカヤックフィッシングでは更に負担が集中します。
6.4ftのULクラス、SLJ用のロッドに変えると取り込みが驚くほど楽になりました。
あと、キャスティングロッドも突然の青物やシイラなども楽しめるので準備できればいいですね。8号以上の太いリーダーでもトラブらないよう、リード抜けを考慮してトップガイドの大きなものを選びましょう。
私はスピニングのレバーブレーキを使っています。ベイトリールでも良いです。タイラバやSLJでは着底後、即巻き上げが基本です。
人によるとは思いますが私は通常のスピニングリールだと少し反応が遅れるので操作しやすいレバーブレーキを愛用しています。
水深20m~60mだとジグもタイラバも30g~80gくらいをよく使います。シルエットの小さいタングステン製をおすすめします。
【季節毎の服装】カヤックフィッシングの服装ってどう選ぶ?
気温・水温・天候に配慮が必要です。季節ごとの服装例をまとめました。
- ラッシュガード+ショートパンツ+マリンシューズ
- 日焼け止め、帽子、偏光グラスもマストアイテム
- ウインドブレーカー+吸汗速乾インナー
- ネオプレーンシューズや防水ソックス、長靴で保温・滑り止め
- ドライスーツ+防寒インナー
- ネオプレーングローブ、キャップで防寒対策を万全に
- ウエットスーツ又はセミドライスーツ(首元、腰回りなどをネオプレンで締め付ける構造、多少水は入ってくる)
夏のカヤックフィッシング
秋のカヤックフィッシング
冬のカヤックフィッシング
私は冬はお休みにしています
春のカヤックフィッシング
春の服装に特に注意を払っています
春先だと私の通う水域では水温15度未満、これは生身で浸かると低体温症によりすぐに動けなくなる可能性があります。
気温はあったかくなっても水温はまだ冷たい事が多いのでそれなりの装備が必要です。
【出艇場所】カヤックの出艇場所はどう探す?
カヤック購入前に、私は釣り場の調査だけを目的に気になるビーチや港を回りました。
風の穏やかな休日では朝から出艇していたミニボートやカヤックの多くがお昼ごろに帰って来ます。
船体を洗ったり後片付けしている先輩方に『今日はどうでした?』と声をかけてみるとホントにいろんな情報が頂けました。
駐車料金の有無や支払い方、釣りの禁止エリアやローカルルールなどはそうやって教えてもらいました。
出艇場所選びの注意点:
- 海開き中のビーチ → 子供の安全を考慮して避ける
- 港のスロープ → 漁業者専用で利用できない場合が多い
- 河川の釣り→遊漁券が設定されている場合もあります
遊漁券は最寄りの釣具屋さんで購入できます。
私の行く河川ではシーバス釣りの設定が無かったのですが他の魚が掛かる事もあるので『雑魚』の魚券を買っています。
出艇ポイントの下見は、「安全・釣果・マナー」のすべてに直結する大事な準備です。
【運搬方法】どうやって海まで運ぶの??
重量のあるカヤック。車での運搬と海までの移動方法は工夫が必要です。
カヤックを車で運ぶ
車で運ぶには多くの人が「カートップ(車の屋根に積載)」で運んでいます。以下のようなキャリア製品が便利です:
体力に合わせて補助してくれる装備もあります。
- カヤックリフター(カーメイト):横からの積載時のずり落ち等を防止
- スライドキット(カーメイト):後方からの積載を補助
- オーバースライダー(ファクトリーゼロ):低い位置で固定してスライド機構でカーットップに持ちあげる
ちなみに私は井形に組んだだけの簡単なキャリアでやってます。
カヤックを海まで運ぶ
- ノーパンクタイヤ:舗装路中心ならこれで十分。手入れ不要。
- バルーンタイヤ:砂浜に強いがサイズが大きいのとパンクのリスクが難点
駐車場から水辺まではドーリー(キャリーカート)を使って移動します。
私はゴム製タイヤの変わり種カートを使っています。機会があればまた紹介しますね。
【まとめ】カヤックフィッシングは釣果も冒険も楽しめる趣味
カヤックフィッシングは、釣果アップだけでなく自然との一体感や冒険心も満たしてくれる最高のアクティビティです。
少し準備に手間がかかりますが、それ以上の価値があります。
「釣れたらいいな」ではなく、「釣りたい場所へ自分で行ける」手段として、ぜひ一度体験してみてください!
次は「カヤックフィッシングのあると便利な装備特集」を考えています。
お楽しみに!
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