旅カメラを入手

Nikon Zfcのイラスト

【初心者向け】Nikon Z fcで旅をもっと美しく!購入から撮影までの体験レビュー

久しぶりの海外旅行をきっかけに、スマホだけでは物足りなくなり、ついにミラーレス一眼カメラ「Nikon Z fc」を購入しました。

「星空を撮ってみたい」「もっと綺麗な風景を残したい」──そんな思いから、カメラ初心者の私が選んだZ fc。使い方に戸惑いながらも、旅の記録を写真で残す楽しさにはまっています。

Nikon Zfc DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR


Nikon Zfc DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

この記事では、購入前に迷った点や実際に使ってみた感想、初心者目線のおすすめポイントをまとめます。同じように迷っている方の参考になれば嬉しいです。

Nikon Z fcを選んだ理由|Z50 II・Z5 II・ZFと比較検討

カメラ選びで比較したのがニコンでは「Z fc」「Z50 II」「Z5 II」「Z f」など。Z fcはクラシックな見た目とコンパクトな軽さ、初心者でも操作が直感的にできることも大きな魅力でした。

まず「Nikon Z f」は高性能なフルサイズ機でありながらフィルムカメラ風のデザインが特徴。ただし、重量があり価格も高めなので、気軽な旅カメラとしては少しハードルが高く感じました。

最新の「Z5 II」もフルサイズモデルで、暗所性能や画質では確かに有利です。しかしこちらもレンズを含めると重めで、旅先での持ち運びやすさを考えると、私の用途には価格も含めてオーバースペックでした。

一番悩んだのが「Z50 II」との比較です。Z50 IIはZ fcと同じAPS-Cセンサーを搭載しており、性能面では非常に近いモデルです。両者の主な違いは以下の通りです:

  • Z50 IIには内蔵フラッシュがありますが、Z fcにはありません。
  • Z50 IIには深いグリップがあり、安定して持ちやすい設計。Z fcは平面的なクラシックデザインのためグリップがなくて特に片手での扱いに不利です。
  • Z50 IIではAFの性能が向上しており、動体追尾などがより正確になっています。
  • Z fcは往年のフィルムカメラを彷彿とさせるクラシカルな見た目が特徴。一方、Z50 IIは現代的でミニマルなデザインです。

見た目に惹かれたという点が大きく、直感的なダイヤル操作でマニュアル撮影の楽しさを味わえるZ fcを選びました。もちろん、グリップやフラッシュの有無はシーンによって差が出るので、自分の撮影スタイルに合ったモデルを選ぶのがポイントです。

フルサイズじゃなくても大丈夫?Z fcの魅力

「ニコン Z fc はフルサイズじゃないから性能が心配」という声もありますが、結論から言うと、APS-Cセンサーでも多くの人にとって十分すぎるほどの高画質です。Z fcの有効画素数は約2,088万画素あり、これは4K(3840×2160)モニター表示なら約800万画素で十分なため、4Kテレビで旅写真を映しても画素的には余裕があります。

また、A3(420×297mm)やA2(594×420mm)サイズ程度のポスター印刷にも耐えうる解像度があり、一般的なフォトブックや家庭用プリントでは画質の差を感じることはほとんどありません。展示会レベルの大判プリントで初めて、フルサイズとの差が見えてくるという印象です。

確かに暗所では、センサーサイズの差が出やすく、APS-Cは高ISOでノイズが目立ちやすい傾向があります。ですがその分、フルサイズ機ではレンズもボディも大きくなり、重量が増して持ち運びが大変になります。旅カメラとしては、この点が大きなデメリットに感じました。

最近では、「Adobe Lightroom」や「DxO PureRAW」などのAIノイズ除去機能が非常に優秀で、RAWで撮影すれば後からノイズを効果的に軽減することが可能です。これらのソフトを使えば、APS-Cでも夜景や星空を美しく仕上げることができます。もちろんフルサイズ+AIノイズ除去には劣りますがどこで自分のラインを引くかという事かと思います。

価格面でも、フルサイズ機よりもボディ・レンズともにリーズナブルなAPS-Cは、カメラ初心者が最初の一台として選ぶには最適なバランスだと感じました。「スマホでは物足りないけど、フルサイズまでは手が出ない」──そんな私のような初めての一眼ユーザーには、Z fcはまさにちょうどいい選択肢でした。

Z fcレンズキット と ボディ+レンズ、どっちを選ぶ?

レンズキットの選択肢:Z fcのレンズキットは、3種類から選べます。①16-50mmズーム単体キットは日常から旅行まで使いやすく、沈胴式のため非常にコンパクトですが、撮影時に鏡筒が伸びる見た目が気になる人もいるかもしれません。②16-50mmに加え、50-250mmズームも付属するダブルズームキットは望遠までカバーでき、運動会や遠景の撮影にも向いています。③28mm単焦点とのキットはクラシックなデザインで、F2.8と明るいレンズですが手ぶれ補正は非搭載です。

ボディ単体と望遠レンズの組み合わせ:もう一つの選択肢として、Z fcボディ単体に「NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR」を組み合わせる方法もあります。これ一本で広角から中望遠までカバーでき、付け替え不要で撮影に集中できるため、旅先では特に重宝します。焦点距離の幅広さや手ぶれ補正もあり、コスパ重視の人には非常に魅力的です。

私の選択:ちなみに、私の選択はボディがシルバー、レンズは16-50mmズームのブラックという組み合わせ。ボディのクラシックなデザインに惹かれてシルバーを選びましたが、セットのシルバーレンズは少しチープに感じたため、見た目のバランスを考えてレンズのみ別途ブラックを選びました。結果的に、自分好みのカスタム感もあって満足しています。

カメラ女子にも人気?デザイン性と軽さがポイント

レトロなデザインとコンパクトなサイズ感から「女子人気」も高め。ファッション感覚でカメラを楽しみたい人にもぴったりです。

さらに、Z fcはレザー調カバーを無料で好きな色に張り替えできる公式サービスも提供されており、ピンクやホワイトなど全7色、好みに合わせてカスタマイズ可能。カメラをアクセサリー感覚で楽しめる点も、女性人気の理由の一つです。ちなみに私はおじさんなので黒のままで十分ですが(笑)、選べる楽しさは魅力的です。

Nikon Z fcの使い方

Nikon Z fcは、レトロな外観と最新のミラーレス技術を融合したモデルで、初心者から上級者まで幅広く支持されています。特に、これから写真を学びたい人にとっては、操作系が非常に分かりやすく、学びやすい点が大きな魅力です。

私自身、カメラを購入してから「F値」「シャッタースピード」「ISO感度」といった基礎から勉強し始めた初心者ですが、Z fcではそれらの設定がすべて専用ダイヤルで直感的に操作できるため、感覚的に理解しやすく、まさに“最高の教材”だと感じています。

例えば:F値(絞り)は全面のダイヤルで調整、シャッタースピードは本体上部の専用ダイヤルで設定、ISO感度も専用のISOダイヤルで素早く切り替え可能

こうした「物理ダイヤル」による操作は、数値が目で見えることで理解が深まりやすく、オート設定に頼らずに「自分で写真をコントロールする感覚」を育てるのに最適です。

操作方法や細かな設定を調べたいときには、公式のオンラインマニュアルがとても便利です。以下のリンクから、パソコンでもスマホでもすぐにアクセスできます:

▶ Nikon Z fc 取扱説明書(オンラインマニュアル)

出先で「あの設定どうやるんだっけ?」という時も、スマートフォンでこのマニュアルを開けばすぐに確認できるので、紙の説明書を持ち歩く必要もありません。

Z fcは、マニュアル操作の楽しさを教えてくれるカメラでありながら、必要なときにはオートモードにも簡単に切り替え可能。まさに「学びながら楽しめる一台」です。

Z fcのシャッター設定と静音撮影の工夫

Z fcのシャッター音は、クラシックなフィルムカメラの雰囲気を再現するようチューニングされており、他のミラーレス機に比べてやや「機械的でレトロな音」がします。このシャッター音が「心地よい」と感じるユーザーも多く、Z fcの魅力の一つと言えます。

ただし、観光地や夜景の撮影など、静かな場所ではこの音が気になる場面もあります。私自身、同じ構図で絞りやシャッタースピードを変えながら何度も撮影することが多く、周囲への配慮として「サイレント撮影」モードをONにすることがあります。

この設定は、ONにすると電子シャッターが使われ、操作音だけでなく振動までも抑えられます。これにより、シャッター方式に関係なく機械シャッターは使用されません。

また、購入後に便利だと感じたのが「露出ディレイモード」の活用です。この機能は、本来は「シャッターを切る瞬間のカメラの微振動」を軽減する目的で搭載されており、ブレを抑えるのに効果的です。

私は0.2秒の遅延を設定して手振れの軽減に初心者にも安心の機能だと感じました。(使い方間違っているかも)

また、私はこれらの機能をよく切り替えるために、インフォメーションボタンにショートカット登録してすぐに呼び出せるようにしています。直観的に触れるダイヤル設定が多いZfcですが少しはカスタマイズできる機能があるのも便利なポイントです。

「後悔」はある?Nikon Z fcを使ってみて思うこと

Z fcを実際に使ってみて、多くの場面で「これにして良かった」と感じ、基本的には後悔はありませんでした。旅行用のカメラとして、バッグにすっと収まり、サッと構えられる取り回しの良さが魅力です。カメラ初心者でも、ダイヤル操作が直感的で、撮ることそのものが楽しくなります。

ただし、いくつか注意点もあります。Z fcはZマウントを採用しており、将来的なレンズの拡張性は期待できますが、現時点では実用的な選択肢が限られていると感じました。特に手ブレ補正(VR)機能付きの軽量レンズは少数です。

以下に、2025年時点での主なレンズの数を整理しました:

  • ニコン純正 Zマウントレンズ総数:約126本(全フォーマット含む)
  • そのうち APS‑C(DXフォーマット)専用レンズ:5本(NIKKOR Z DX 24mm f/1.7、12‑28mm PZ VR、16‑50mm VR、18‑140mm VR、50‑250mm VR) 、Z fcで手持ち撮影対応できるAPS‑C VRレンズは非常に限られている状況です。
  • サードパーティ製 Zマウント APS‑C用レンズ:2025年時点で、タムロンやシグマからもZマウント対応のAFレンズが一部登場していますが、その多くはフルサイズ(FXフォーマット)向けです。APS‑C専用でZ fcに最適な軽量コンパクトなレンズは非常に少なく、特に手ブレ補正(VR)付きAF対応レンズはほとんど存在しないのが現状です。小型軽量なZ fcの魅力を活かしつつ撮影の幅を広げたい場合、レンズの選択肢の乏しさは注意が必要です。

このように、Z fcに最適な軽量・手ブレ補正付きレンズの選択肢はまだまだ限られており、旅行や夜景、星空など手持ち撮影の幅を広げたい時には制約を感じることがあります。

また、星空のインターバル撮影でタイムラプスに挑戦しましたが、設定がうまくなかったのか、途中で撮影が止まってしまいました。マニュアルを見てもやや分かりづらく、こういった特殊な撮影には事前の準備や検証が必要だと痛感しました。

さらに、防塵・防滴性能がないため、私のもう一つの趣味である「釣り」には持ち出せません。「釣り」には従来通りスマホ+防水コンデジでいこうと思います。

とはいえ、そうした制約を差し引いても、日常や旅行の記録を美しく残すという目的には、Z fcはとてもバランスの取れたカメラです。操作性・デザイン・画質のバランスがよく、初めての一眼として満足できる選択だったと感じています。

まとめ|初心者でもNikon Z fcなら旅がもっと楽しくなる!

Nikon Z fcは、カメラ初心者でも旅の思い出をしっかり記録できるミラーレス一眼。軽さ・デザイン・機能のバランスが取れたカメラです。

星空を撮りたい人、綺麗な風景をスマホ以上のクオリティで残したい人にとって、Z fcは最初の一台として非常におすすめです。

このカメラ購入がきっかけでブログを始めてみる気になりました。

このブログでは不慣れな写真と旅の様子、あと、大好きな釣りの釣果なども備忘録として残してみようと思います。

※この記事は、あくまで個人の感想です。一部に広告リンクも含まれています。

コメント